「食堂の風景」
マルタン・ドロリング作(1816年)
初夏の風が季節の到来を知らせる頃。
お気に入りの香りに満ちた家は窓から入るそよ風とともに安らぎをもたらし、ことさら特別な空間に感じられることでしょう。
IT IS THE SCENT
THAT MAKES IT HOME
私たちは、香りが家をつくると考えています。
ここでの香りとは、一大スペクタクルのようなものではなく、毎日に彩りを添える日常の香りのことです。
魔法の煙と夢の霞を解き放ち、うっとりするような香調に包まれて冬に酔いしれましょう。
心地よい香りで住まいを彩るときは、炎のはぜる音に耳を澄ませたり、陶器の小箱を開けたり、マッチを勢いよく擦ったり、カチッというスイッチの音やペンシルの沈黙に耳を傾けたりといった“しぐさ”が欠かせません。
正確かつエレガントに空間を香りで彩る無数のしぐさが、ご自宅で過ごす歓びをさらに高めてくれるでしょう。
内と外とのあいだに、目に見えない境界線が存在するかのように、屋内の香りと屋外の香りは異なります。
いい香りに満たされた住まいは、親密さの究極の証し。あなたという存在を表現する香りを取り入れることで、足を踏み入れた瞬間から、ご自宅の魅力と心地よさに満たされるでしょう。
「空間を満たすもうひとつの方法は、
香りを使うことだ」
アンディ・ウォーホル
『ぼくの哲学』(1975年)