『妖精たちと眠る』
オーストラリアの挿絵画家 アイダ・レントール・アウスウェイト(1888-1960年)の作品
おもちゃ箱や宝箱、秘密の小箱など……どの時代のおとぎ話にも登場する“箱”には、私たちを惹きつけてやまない魔法のような魅力があります。
「箱型のもの」を意味するフランス語のcoffreの語源は、ラテン語のcophinus(取っ手のないかご)です。「大きなかご」という意味のフランス語のcouffinも、ラテン語のcophinusが語源です。
箱には願い事や神々への捧げ物、貴重品や神秘的な品々、生命の秘密が収められていることから、こうしたイメージと結びつけられるようになりました。
箱は『マタイによる福音書』の東方の三博士のエピソードにも登場します。ガスパール、バルタザール、メルキオールという3人の博士たちは、贈り物を入れた「小さな箱」を携えて、イエス・キリストの誕生を祝うためにベツレヘムを訪れました。
福音書には「家に入ると、幼子は母マリアとともにおられた。それを見た3人は、ひれ伏して幼子を拝んだ。それから持ってきた小箱を開け、黄金、乳香、没薬を捧げた」と綴られています。
そんな箱ですが、ギリシャ神話では、女神ペルセポネの美しさを箱に閉じ込めたプシュケから、かの有名なパンドラの箱にいたるまで、箱は「触れてはならないもの」の象徴として描かれています。
それに対し、おとぎ話に登場する箱は主人公を守り、窮地から救ってくれるものとして描かれていることが多いようです。

この冬、〈オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー〉は美の世界の宝物を収めた無数の箱とともに、皆さまにホリデーシーズンの魔法をお届けします。
艶やかなブラックにゴールドの文字が浮かび上がるラージサイズ〈イル・グランデ〉から、カーマインレッドまたはエンパイアリーンをまとったスモールサイズ〈イル・ピッコロ〉まで、お客様の好みやニーズに合った八角形のギフトボックス〈コフレ・オクトゴナル〉をご用意しています。
美容道具、スキンケアアイテム、フレグランス、〈ビュリー〉を象徴するアイテムなど、ペーパークッションを敷いた〈コフレ・オクトゴナル〉には、さまざまな商品を入れることができます。その組み合わせは無限大。お気に入りのアイテムを選んで、あなただけのギフトボックスを作ってみませんか。
〈ビュリー〉の美しいギフトボックスと多彩なギフトコレクションを讃えて、今回のニュースレターでは世界各地で語り継がれる6つのおとぎ話をご紹介。ありとあらゆる魔法の箱や宝物、秘密が登場する物語をお楽しみください。
「蝶番も鍵も蓋もないのに、
なかには黄金の宝物を隠しているもの。
なーんだ?」
J・R・R・トールキン著
『ホビットの冒険』からのなぞなぞ
答えはニュースレターの最後に……





