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0120-09-1803パソコンもタイプライターも存在しなかった時代、鉛筆は長きにわたって文筆家たちに愛用されてきました。
ロシア生まれの作家ウラジーミル・ナボコフは、小説『ロリータ』を鉛筆で書き上げ、英国生まれの作家ロアルド・ダールは、庭の奥にある暖房の効いた小屋で毎日4時間の執筆を行う前に、きれいに削った6本の鉛筆と黄色い紙を必ず用意しました。
米国出身の作家トニ・モリスンは、「仕上げの際は、すべてをパソコンに打ち込んでから推敲を重ねますが、最初はすべて鉛筆で書きます」と、1993年の『パリ・レビュー』誌のインタビューの中で、手書きのシンプルさに対するこだわりを語っています。
また、発明家トーマス・エジソンはいつでもメモを取ることができるよう、長さを半分にした鉛筆をポケットに入れていました。
世界で最も有名な鉛筆といえば、1934年から1998年まで製造されていたエバーハード・ファーバー社の「ブラックウィング602」でしょう。オリジナルモデルは貴重なヴィンテージアイテムとして高値で取引されています。
著名な音楽プロデューサーのクインシー・ジョーンズは、レコーディングの際に楽譜を修正するのにこの鉛筆を使いました。作曲家スティーヴン・ソンドハイムも、売り切れた時に備えて大量にストックしていました。世界的に有名なディズニーのアニメーターたちもこの鉛筆で白雪姫やピータパンやバンビを描き、作家のトルーマン・カポーティは寝ている間にアイデアがひらめいた時のため、枕元にいつも新品の「ブラックウイング602」の箱を置いていたそうです。
しかし、鉛筆愛好家の中でも特に強いこだわりを持ってこの鉛筆を愛用していたのは、作家のジョン・スタインベックです。なんとスタインベックは、1日の始めにきれいに削った24本から60本の鉛筆を使うという独自のルールに従って、1日6時間の執筆を続けたのです(『エデンの東』執筆時は300本を使ったと言われています)。
1969年に亡くなる直前、スタインベックは『パリ・レビュー』誌に次のように語っています。
「私は一度に4ダースの鉛筆を購入します。普段書く時の姿勢で、鉛筆のフェルールの部分が手に触れるようになったら、その鉛筆を捨てます。それほど悪いことじゃないでしょう?私にはもっと酷い欠点があるかもしれないのですから。電動鉛筆削りは無駄な出費のように思えるかもしれませんが、私がこれほど愛用し、これほど便利だと感じたものはありません。正確な数はわかりませんが、少なくとも毎日使う60本の鉛筆は、手動の鉛筆削りで削ると時間がかかりすぎるだけでなく、手が疲れてしまいます。その日のうちにもう一度削る必要がないように、全部いっぺんに削るのです。長くて美しい鉛筆というシンプルな贅沢が、私にエネルギーと創造性を与えてくれます。」
ブラジルの建築家オスカー・ニーマイヤー
これら数々の偉大な作品を紡ぎ出してきた鉛筆へのオマージュとして、〈オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー〉の遊び心あふれる白いセラミック製の〈クレヨン・オドリフェラン〉が装いを新たに登場します。
文房具やインテリアともよく合うデザインが魅力のペンシルの先に、〈オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー〉のルームフレグランスオイル全8種からお好きな香りを選び、染み込ませ、デスクや本棚に置くと、周囲の空気がうっとりするような香りで満たされます。
集中力は高まり、空想にふけるのにも理想的なムードに包まれることでしょう。
香調は全部で8種類。
お気に入りの香りをぜひ見つけてください。
サクル
ハチミツと松が彩る、ジュニパーのインセンスの知的な香り
ルトゥール・デジプト
サンザシ、ジャスミン、ナツメグ、 アンバーとバニラの余韻
カンパーニュ・ディタリー
ベルガモットとグレープフルーツの繊細な果皮の晴れやかな香りと、ウッディなオークとシダーの調和
ジェネロー・ダンピール
スイートなバラとローズマリーの抱擁、カシスのみずみずしさが織りなすブーケ
アレクサンドリー
ミントとジンジャー、カシスが寄り添い解き放たれる、シトラスの香気
アンニバル
ヒマラヤスギ、レザー、カシミアウッド、パピルスが奏でる、真冬の暖炉の香り
スミ・ヒノキ
燻したヒノキ、サイプレス、シダーが醸し出すスモーキーな香り
パテル・マテオス
潮風が運ぶベルガモット、レモン、 ローズウッドの深遠な香り
熱も蒸気も使わずに香りが楽しめる〈オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー〉のルームフレグランス〈アラバストル〉には専用のケースがあり、マルス、バイカル、イスミルという3人のミューズの肖像画が描かれてあることをご存知ですか?
このたび、その肖像画のコレクションに古代ローマ時代の詩人であるヴァージル(ラテン語読みでウェルギリウス)の肖像画が新たに加わりました。
エレガントな陶器のケースに入った小さなピエール(ストーン)にフレグランスオイルを数滴落とせば、ふんわりと香りが空気中に広がります。
旅や森林、花畑、インセンスを連想させる香りの魔法は、紀元前70年にイタリア・マントヴァに生まれたヴァージル(ウェルギリウス)の心をも動かしたことでしょう。
ギリシャの牧歌的な詩歌から着想を得て書かれた詩篇『牧歌』は大成功を収め、劇場で上演されました。
その後、『農耕詩』を発表して国家的詩人としての地位を不動のものにした彼は、ローマ皇帝アウグストゥスからホメロスの『イリアス』をモデルにした叙事詩の執筆を依頼されます。
そうして完成したのが歴史的名作『アエネーイス』です。
ヴァージル(ウェルギリウス)は「マントヴァの地は私に命を与え、カラブリアは私から命を奪い、今はナポリが私を守っている。私は、牧草地、田園、英雄について歌ってきた」という言葉を遺しています。
『アエネーイス』や『エデンの東』のような傑作を執筆するには、文筆家の究極の道具である手元への気配りとお手入れが欠かせません。
まずはお肌のpHバランスを整える繊細な泡立ちと、22種からお選びいただける香りが魅力の中性せっけん〈サヴォン・スゥペールファン〉で丁寧な手洗いを。
続いてシアバターとミツロウ配合の、お肌を乾燥ダメージから守ってしなやかにするハンドクリーム〈ポマード・コンクレット〉で保湿することもお忘れなく。
最後に、爪にツヤを与えて健やかに保つキャスターシードオイルで優しくハンドマッサージ。リラックス効果や血流促進が期待できます。
そして再びあなたの手は、無限の可能性を秘めた白紙のページへと果敢に挑戦する準備が整うでしょう。
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