オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー から新しく登場した3つの陶器デザインは、美の先駆者としてクロードとその息子ジャン=ヴァンサン・ビュリーが美容とボーテの世界に革新をもたらした時代、19世紀の銅版画からインスパイアされたものです。
"毎日、私のブルーチャイナ陶器の美しさにはますます叶わないと感じる"
オスカー・ワイルド
アラバストル、3つの新しい肖像
アラバストル陶器のモチーフに、画家ルミールによる銅版画の3つの肖像が新しく加わりました。クロード・ビュリーがのちに息子ジャン=ヴァンサンが受け継ぐことになる美容ブランドを始めた19世紀初頭、ルミールはロイヤル美術学校で教鞭をとりながら、画家・イラストレーターとして活躍していました。ルミール家の長男として生まれた彼はジョゼフ・ルミール、シャルル=ジョゼフ・ルミール、シャルル・ソヴァージュ、ルミールなど様々なペンネームを使い分け、1793年から1819年にかけて絵画や彫刻のサロンで展覧会を開きました。
この3つの新しいデザインの名前は、以下にご紹介する、優しげな美しさと人を惹きつける魅力を持った3人の女性の肖像版画からインスピレーションを得たものです。
マドモワゼル・マルス
「マドモワゼル・マルス」は1779年に生まれ、マドモワゼル・マルスと呼ばれた当時の有名女優アンヌ=フランソワーズ・ブーテの肖像です。ここでは1806年に3部作として発表されたアレクサンドル・デュヴァルの舞台作品「若きヘンリ5世」ベッティ役の衣装を身につけています。
マドモワゼル・イズミル
これはルミールが「ある若いトルコ人女性」と名付けた肖像画です。印象的な彼女の装いをもとに、オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー はイズミルという名を彼女に冠しました。頭上に乗せた聖なる白のターバンはリングで留められ、ゆるやかに後方へ垂らされています。首には高価な金属の細いネックレスをしています。
マドモワゼル・バイカル
ルミールが「ある若いロシア人女性」と名付けた肖像画。オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリーからバイカルという名を贈られたこの若い女性は、黒地に金糸で刺繍をほどこしたココシニクを頭上に戴き、ロシアの民族衣装サラファンとともに身につけています。