〈 ジェネロー・ダンピール 〉 は、かつて戦功ある兵士たちに捧げられたという情熱的なバラを再現した香りです。スミレとカシスに愛撫された優しいバラに、青々とした葉とペパーミントとバーベナ、ローズマリーのグリーンが飾られています。

狂おしいほど美しいバラ！19世紀、ナポレオンの妻、ジョゼフィーヌ・ドゥ・ボーアルネが最も美しいバラ園をマルメゾンの館に作らせました。ムスクとパチュリに囲まれた、花びらとつぼみ豊かな 〈 ジェネロー・ダンピール 〉 のバラは、マルメゾンのバラ園のように、ベチバーとシダーのウッディな香りを彩ります。

熱心な植物愛好家だったジョゼフィーヌが植えさせた見事なヒマラヤスギは、その後何世紀にもわたって生き延びています。はじめは彼女の夫ナポレオンが1800年マレンゴの戦いに勝利したとき、続いてバラの目録に挿絵を描いた、ベルギー人画家ピエール＝ジョゼフ・ルドゥーテに贈られました。彼が描いた「バラ図譜」は彼女の花に対する愛を示す伝説として残されています。

庭園大国イギリスに引けを取らない、この理想的なバラ園では、世界中から集められた250種2000本以上のバラが園芸家アンドレ・デュポンによって栽培されていました。植物交配のパイオニアであるジョゼフィーヌは、貴重な品種ヒュームズブラッシュティーセンテッドチャイナをはじめ25もの新種のバラを産み出しました。
〈 ジェネロー・ダンピール 〉は、マルメゾン庭園に咲いたロサ・ガリカ、ウィズレー・ローズ、センチフォリア、ダマスクローズなどの見事なバラに捧げられたオマージュです。

「その危険に向きあい給え、と友は言った。それは見かけほど恐ろしいものではない。やさしい言葉をかければ、君が大切に思うバラに再び会わせてくれるだろう。」
『薔薇物語』13世紀フランスの寓話